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岡山大学初のSRS実施 (2001/01/30)に関連する記事
Newspaper Articles on Okayama University's First SRS

 

手術日以前の新聞記事
Articles Before the SRS day (in Japanese)

当日・以降 On and After Japan Times

last edited 2001/03/04 2000/03/25の記事を追加)


(山陽新聞・2001/01/23)

性転換手術30日に実施 岡山大

 岡山大医学部付属病院(岡山市鹿田町)は二十二日、昨年十一月二十一日に予定し、本人の発熱などにより延期していた性同一性障害の男性患者に対する同大初の性転換手術を三十日に実施すると発表した。

 手術は形成外科の光嶋勲教授を中心に産科婦人科、泌尿器科などのチームが担当。陰茎の切除や膣(ちつ)の形成などを約八時間かけて行う。

 男性は生まれながらの肉体の性に強い違和感を持ち、カウンセリングなどの精神療法や人工の性ホルモンを投与するホルモン療法を受けていたが手術を強く希望。昨年八月に院内の適応判定委員会が手術の実施を認めた。

 正当な医療行為としての性転換手術は、埼玉医科大が一九九八年十月以降七例実施しており、岡山大病院が実施すれば国内二施設目、国立の医療機関としては初となる。


(山陽新聞・2000/11/21)

患者体調不良で性転換手術延期 岡山大病院

 岡山大医学部付属病院(岡山市鹿田町)は二十日、生まれながらの肉体の性に強い違和感を持つ性同一性障害の男性患者に対し、二十一日に予定していた性転換手術を、患者の体調不良により延期すると発表した。実施日は未定。

 同病院によると、患者は手術に向けて予定通り二十日に入院したが、発熱および上気道炎と診断され、麻酔科の指示により延期を決定。今後、患者の体調の回復を待って、あらためて手術日を決めるとしている。


(山陽新聞・2000/11/14)


21日に性転換手術 岡山大病院
国内2施設目 性同一性障害の男性

 岡山大医学部付属病院(岡山市鹿田町)は十三日、性同一性障害の男性患者に対する性転換手術を二十一日に実施すると発表した。正当な医療としての性転換手術は埼玉医科大が一九九八年十月以降、七例実施しており、岡山大は国内二施設目。

 男性は、生まれながらの肉体の性に強い違和感を持つ性同一性障害。カウンセリングなどの精神療法や人工の性ホルモンを投与するホルモン療法をそれぞれ数年間行ったが、手術を強く希望していた。

 今年三月、同大医学部倫理委員会が、性同一性障害患者に対する手術療法を承認したのを受け、精神科神経科の黒田重利教授らが、この男性への手術の実施を性同一性障害適応判定委員会(委員長・荒田次郎同大医学部教授)に申請。八月二十一日に認められ、準備を進めていた。

 手術は形成外科の光嶋勲教授を中心に産婦人科、泌尿器科などのチームが担当。陰茎の切除や膣(ちつ)の形成など、午前九時ごろから約八時間かけて実施する。会見した井上一病院長や光嶋、黒田両教授らは「男性は手術を受けられることをとても喜んでいる。望む性に近づける治療なので、術後の精神的なサポートが重要」などと述べた。

 また同適応判定委員会は十三日、新たに女性二人への性転換手術と、他の女性二人へのホルモン療法の実施も承認した。


(毎日新聞 2000/08/21)

■性転換:性同一性障害の男性患者の手術承認 岡山大適応判定委  8月21日 22:36


 岡山大医学部適応判定委員会(委員長、荒田次郎・皮膚科教授)は21日、精神科神経科(黒田重利教授)が申請していた、性同一性障害の男性患者への性転換手術を承認した。年内にも手術が行われる見通し。同科は6月、適応判定委に申請した。国内では埼玉医大で男女合わせて既に7例実施済み。



(産経新聞 2000/08/21)


>23:05 岡山大、男性の性転換手術を承認。「性同一性障害」の男性、年内にも手術を実施へ。埼玉医大に次いで国内2施設目。

 



(山陽新聞 2000/08/10)


救急、免疫、形成外科… 講座や診療科新設次々
岡山大医学部,川崎医科大 高度医療、専門化に対応

 救急、免疫、形成外科…。岡山大医学部(岡山市鹿田町)、川崎医科大(倉敷市松島)に近年、新たな講座や診療科が相次いで開設されている。年々進む医療の高度化、専門化に対応。医学教育や診療面の体制強化に加え、新たな研究成果も期待されている。

 岡山大医学部は一九九九年度に救急医学講座を開設、本年度は付属病院に形成外科を新設した。

(中略)

 形成外科は外傷などを修復する診療科。同医科大や岡山済生会総合病院(岡山市伊福町)などに続き、中国地方の国立大付属病院としては初めて設置した。同学部は「患者のQOL(生活の質)向上に貢献するとともに、他の外科などと連携した治療や臓器移植、倫理委が承認した性同一性障害の患者に対する性転換手術などに役割を果たす」と開設の狙いを説明する。

(後略)

 


(山陽新聞 2000/03/25)

性転換手術を承認 岡山大医学部倫理委
性同一性障害患者の治療 国内で2施設目

 岡山大医学部の倫理委員会(委員長・難波正義医学部長)は二十四日、精神科神経科(黒田重利教授)が申請していた性同一性障害の患者に対する性転換手術を含んだ包括的な治療の実施を、条件付きで承認した。正当な医療としての性転換手術は平成十年十月、埼玉医科大が初めて実施。これまでに五例を行っており、岡山大は二施設目の医療機関となる。

 委員会終了後に会見した副委員長の荒田次郎医学部付属病院長は「まだ完全な社会的な合意とはいかないが、性同一性障害という疾患で悩んでいる人は多く、医学的に対応することは必要」と説明。同病院に新設する適応判定委員会で、患者一人ごとに治療実施の承認を得ることなどを条件とした。

 治療は、日本精神神経学会のガイドラインに従い、1カウンセリングなどの精神療法2人工の性ホルモンを使用するホルモン療法3性転換手術である手術療法の三段階に分かれる。

 性転換手術の対象は二十歳以上。男性から女性の場合は通常一回の手術で、精巣や陰茎を切除後に膣(ちつ)を形成。女性から男性の場合は二回行い、卵巣や子宮を摘出した後、腕の皮膚などで陰茎を作る。

 精神科神経科は平成十一年四月、泌尿器科と産婦人科、川崎医科大形成外科の四科合同で十二人の専門医チーム「ジェンダークリニック」を組織し治療の方法と体制の検討を続け、同年九月に共同研究として倫理委員会へ治療実施を申請していた。

 岡山大医学部付属病院はこれまで、二十代を中心に大阪から福岡まで西日本の四十四人(男性十六人、女性二十八人)を性同一性障害と診断している。

包括的治療へ責任の重さ痛感

 黒田重利・岡山大医学部精神科神経科教授の話
 性同一性障害に対する包括的な治療が西日本でも行えることはうれしくもあるが、責任の重大さに緊張する。戸籍や就職などの面での問題は残るものの、医療として患者の悩みの軽減に少しでも貢献できればと思っている。

 性同一性障害 心と体の性別が食い違い、体の性別に強い違和感を持つ病気。国内の患者は約二千〜七千人とみられる。原因不明だが、胎児期の性ホルモン分泌異常が有力視されている。欧米では性転換法を定め、性転換手術や性別変更を認めている国も多い。

<解説>治療後のフォロー課題

 岡山大医学部の倫理委員会が二十四日、性転換手術を正当な医療行為として承認したことは、これまで十分な治療を受ける場がなかった性同一性障害の患者にとり朗報となったことは間違いない。埼玉医科大とともに東西に拠点ができた意義も大きい。

 その一方で、性転換手術を二十歳以上に限定し、一例ごとに適応判定委員会での承認を必要とするなど欧米に比べ条件を厳しくしたことは、長年タブー視されてきた性転換手術を医療として確実に定着させるため、安易な治療実施を戒める意識の現れでもある。

 性同一性障害の患者の前に立ちはだかる法律的、社会的な壁は依然高い。手術を受けても戸籍の性別変更は認められず、健康保険証などから隠していた性別が分かってしまう。パートナーとは内縁関係にしかなれず、性同一性障害であることを打ち明けると仕事に就くことさえ難しいという。

 委員会の審議でも、治療後のカウンセリングなど継続的なフォローの重要性が指摘された。しかし、その体制については、「これから検討する」と難波正義委員長が話すように、まだ十分とは言い難い。

 医療面の体制が整い、性転換手術を成功させることだけで、すべての問題が解決できるわけではない。

 社会全体が性同一性障害に対する理解を深め、患者たちが望んでいる性別での生活を、ありのまま受け入れることこそが、本当の意味での治療だといえる。

 今回の判断が、避けて通りがちな性の問題を正面から議論するきっかけとなることが期待される。(社会部・日向一宇)

 


(朝日新聞・2000/3/25朝刊)

性転換手術を岡山大が承認

 岡山大学医学部の倫理委員会(委員長=難波正義・岡山大医学部長)は二十四日、性転換手術を含む治療の実施を承認した。自分の性に強い違和感を持ち、別の性になることを望む「性同一性障害」の患者が対象。精神科神経科(黒田重利教授)が昨年九月に申請していた。性転換手術が倫理委員会で認められたのは、埼玉医科大に次いで二施設目。

 治療は、段階に応じてカウンセリング、ホルモン療法、性転換手術に分かれる。ホルモン療法と性転換手術は、日本精神神経学会のガイドラインに沿い、対象を二十歳以上の患者に限定。実施前に同大医学部付属病院の適応判定委員会が適否を判定する。性転換手術の場合は、さらに親族の同意を得るとしている。


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